無題

あのとき

 

どうすれば正しかったのか

 

今はもうわからない

 

ただ

 

思い出しては

 

失ったひとりを惜しみ

 

あのとき

 

どうすれば正しかったのか

 

今も馳せる

 

 

衣擦れの音響かせては

 

白い海を逃げ惑い

 

この先の身の振り方を思い巡らせたのに

 

唇は堕ち

 

ただ預けるがままに委ねた

 

 

 

貴方を欲しているのに

 

濡れた花肉を穿とうとする欲望は

 

ふたりの行く先を教えてはくれず

 

わたしは怖くなった

 

 

受け入れていいの?

 

この先どうなるの?

 

愛してくれるの?

 

どうするのが正しいの?

 

わたしには

 

貴方の愛だけが答えだった

 

 

果肉は渇き朽ち

 

貴方は苦い顔をした